【相続関連ニュース】バリアフリーよりバリアアリーのほうが高齢者にウケる理由。 | 相続税の相談なら相続サポートセンター東京【関東一円対応!相続税の専門家】
  • HOME
  • 相続関連ニュース
  • 【相続関連ニュース】バリアフリーよりバリアアリーのほうが高齢者にウケる理由。

【相続関連ニュース】バリアフリーよりバリアアリーのほうが高齢者にウケる理由。

dot.asahiより抜粋しています。

「お年寄りに“優しくない”デイサービス施設が大人気」

施設内にあえて坂や段差を設置。
毎日の活動内容は利用者自らが決める。
昼食もバイキング方式で、自ら選び、自ら片付ける。
“至れり尽くせり”の既存施設とは一線を画す異色のデイサービス施設だが、利用者は毎日90人を超えるという人気ぶり。
常識破りの施設はどうして生まれたのか。
デイサービスセンター「夢のみずうみ村」代表の藤原茂氏(64)に聞いた。

*  *  *
「夢のみずうみ村」がほかのデイサービス施設と違うのは、「自己選択・自己決定」を原則とする点です。
毎朝、施設に到着した利用者は、その日やりたいことを約100種類のメニューから選びます。
内容は「陶芸」「パン焼き」「温水プール」「筋トレ」「ルーレット」「麻雀」とさまざま。
「何もしない」「ゴロ寝」もあります。
その日の気分に合わせて3~4種類選び、夕方まで取り組んでもらいます。
昼食はバイキング方式です。
テーブルに並んだおかずを自らの手でよそいます。
利用者の多くは要介護1ないし2ですが、車椅子や半身に麻痺がある人も同じようにしてもらっています。
サポートするのは簡単ですが、それでは本人が持つ能力を奪ってしまいます。
大切なのは自主性です。
施設自体にも特徴があります。
廊下にはわざと勾配をつけ、段差や階段もあえて多くしてあります。
実社会で出くわす「バリアー」に対応してもらうためです。
一般のデイ施設は、利用者みんなが決められたことをやる「集団一斉方式」のところが多く、リハビリのメニューもスタッフが考え、利用者に実践させます。
私も以前、別の病院で働いていたころはそれが当然と思い、心肺機能を高める訓練などを考案してメニューに入れていました。
でもあるとき、患者さんから言われたんです。
「あなたたち専門家はああせよ、こうせよと言うけど、こちらが何をしたいか、考えたことはある?」と。
深く心に突き刺さり、自分本位だったと反省しました。
発想を逆転させ、患者さんの意思を尊重しようと思ったのですが、既存の病院ではスペースや人員に余裕がなく、個々の患者に好きなことをさせるのは難しかった。
それならいっそ自分で施設を造ろうと、自宅を担保に3千万円の借金をして、「夢のみずうみ村」を開設しました。
反響は予想以上でした。
現在の利用者数は1日90~100人で、登録者数も400人にまで増えました。
多くの方に「来るのが楽しい」「メニューが豊富で、やりたいことを伸び伸びやれるのがいい」と言って頂けるのがうれしいですね。
龍谷大学の教授が利用者の改善状況について調査に来たこともあります。
2004年9月から07年3月までの間で、改善した人42%、維持47%。
悪化はわずかに11%でした。
特に「要介護2」の利用者の改善率は50%で、全国平均の5倍でした。
利用者が自らの意思で動くことが、より機能回復につながるということが実証されてうれしかったですね。
現在、直営が4施設、フランチャイズは6施設にまで増えました。
多くの同業の方が見学にも見えます。
うちの「自己選択・自己決定」方式が全国に広がり、元気なお年寄りが増えたらうれしいですね。

 

 

 

まさにバリアフリーならぬバリアアリーですね。
あえてつける段差、あえて選ばせる選択肢。
実際のところ、運営する側はとても大変だと思います。
段差をつけるということは、それにつまづいてケガをさせてしまうリスクを追うことになります。
バリアフリーにして少しでもケガをさせない構造にしたほうが運営的にはリスクが少ないのです。
段差をつけても転ばせないように注意は払わなければなりません。
当然そこには余分な人件費がかかります。
どんなことでもそうですが、経営者というのはお客を「カタにはめる」ほうが運営はしやすいものです。
記事にもあった通り、専門家が患者のメニューを一方的に決めてカタにはめてしまったほうがはるかに効率的です。
しかし、それをあえて100種類ものメニューから選ばせるというのは、一律に同じことをさせるよりも人件費がかかるでしょう。
しかし、100種類ものメニューというのは完全なる他者との差別化をはかれます。
普通に考えて、一方的に決められたメニューをやらされる施設と、100種類ものメニューの中から自分の好きなものを選んでやれる施設とどちらがよいか、歴然としているでしょう。
それにしてもメニューの中に、「何もしない」「ゴロ寝」があるというのは面白いですね。
アクティブなメニューしかないと、アクティブなことをしたくない時は行きたくなくなりますが、「何もしない」「ゴロ寝」があると、とりあえず行ってから考えようかな、という気になります。
稼働率アップに一役買ってますね。
ちなみに「夢のみずうみ村」のフランチャイズ加盟店になるには、加盟金200万円、基本研修費50万円、ロイヤリティ3%だそうです(ただし、現在新規フランチャイズ事業の募集を休止し、見合わせているそうです)。
今後はこういった、バリアアリーな施設が増えてくるかもしれませんね。